母に逢いに・・・

 「かわいい、、、むすめ、、、」

 この2月に95歳の誕生日を迎えた母。長年住み慣れた家を出て、施設に入所した矢先に体調を崩し入院。

 東海北陸自動車道をひた走り、ようやく病院に着いた私。

「かあさん!」と声を掛けると「だれじゃぁ?」と「わからんがぁ~」と、ろれつも回らなければ、表情もうつろ・・・

 「かあさん!分からんの!」と必死になって声をかけると、なんとか目を見開いてようやく発した冒頭の言葉、、、

      なーんだ、まだしゃれたこと言えるじゃないの~ と少しだけ安心。

 でも、施設にたった5日間いただけで体調を崩してしまうなんて・・・

 施設に入る前は、「施設に入るがになったがやっちゃ(施設に入ることになったんだよ)、おらぁ年取ったもんにぃー」「とうさん(兄のこと)にもかあさん(義姉のこと)にもようしてもらった、施設にいくちゃ・・・」と話してくれた。

 もちろん、本当のところは、もう二度と戻れないだろう家を離れたくなかったことは、想像に難くない。

 それにしても、人間は不思議・・・心はだましても体は正直だ・・・

 かあさん、できる限り顔見に行くから、待っててね。

ホッとコミュニケーション

“あなたも大切、わたしも大切、共に育ちあう”お互いの気持ちを理解し、心の通じ合う温かい関係作りを学んでいきます。

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