ただ今、我が家はささやかなバラ祭り&木苺の群生祭り・・・なんです。
土づくり、愛情いっぱいのシャワー、”つぼみ”の愛らしさ、剪定、追肥・・・
世話をすればするほど愛情も深くなるというもの。
そういえば、私が保育士生活最後に勤めた保育園は自然の宝庫でした。
”自然は最も偉大なる教師である”
子どもたちは、風のささやき、草木のにおい、小さな虫たちとの出会いなど五感を体いっぱいに感じて、感性を育んでいました。
そんな自然に囲まれた園でも、意図的に栽培物を通して”いのち”をいただき”いのち”を紡いでいることに触れてきたように思います。
以下、”つぼみのかおり”から
「園長先生これなーんだ」3歳児Yちゃんは、大切そうに握りしめた片手を私の目の前に差し出しました。「さくらんぼかな」と答えると、「残念でしたー。だんご虫でした。」と得意満面の表情を浮かべました。
自然豊かな横根保育園は、”虫の大きさにはきっとびっくりするよ”とは聞いていたのですが、実際に虫も人一倍(?)大きく、蚊はハエくらいの大きさでハエは蜂くらいの大きさをしているのを目の当たりにして本当にびっくり・・・です。
しかし、子どもたちにとって小さな虫や野の花など自然は大切な友達です。幼少期の子どもたちは”アニミズム”といって自分を虫や花などと重ねていろんなことを学んでいます。 そして、豊かな感性は五感を通して自然の中で最も育まれていきます。
鳥や虫の声、草や花のにおいなどから「きれいだな」「いいにおい」「きもちいい」という感覚に包まれ、そのことが子どもたちの心を躍らせ、探究心へとつながっていきます。これはテレビやゲームでは味わえない貴重な体験なのです。
先日、年長児はさつま芋やゴーヤ、年中児はミニトマトや風船カズラ、年少児はアサガオを植えました。野菜や花など自らの手で育てていくことは、時間の流れや育つまでの過程を知り、実った時の達成感や育てたものへの愛着、育つまでの大変さを知ることにもなります。
このすべてが貴重な体験として心の奥深く残り、情緒とともに知性が育っていくのですね。
0コメント